現場の紹介

建物がどのように出来上がるのか、動画で紹介します。建物は出来上がってしまうと見えなくなってしまう部分があります。

特に構造体は、建物の安全性を担う重要な部分ですが、建物が出来上がってしますとほとんど見えなくなってしまいます。コンクリートの中の鉄筋は、太さと組み合わせ方により構造的な強度、長い年月にわたる中性化の影響などが違ってきます。

また、コンクリートそのものの配合により、やはり強度や経年による耐久性が違ってきます。水セメント比、スランプ、強度、塩化物、空気量などを、配合計画書や現地での受入検査でチェックし、受け入れ時にテストピースを作り、後日検査をおこなったりします。

ここで大事なのが、検査を行うのが、作る人と同じ立場であってはならないということ。工事を早く終わらせたい現場監督が検査を行う場合。規定値に至らないコンクリートを頑なに受け入れ拒否することができるのか大いに疑問です。今後の工程を考えると、今日のコンクリート打設はどうしても行わなければならないと思い、規定値に至らないコンクリートを受け入れてしまうことがあり得るのではないでしょうか?

意図的に質の悪いコンクリートを打設しようとする現場監督はいません。ただ、受け入れたコンクリートがたまたま規定に達しない場合、毅然として受け入れを拒否することができなくて結果的に規定以下のコンクリートを受け入れてしまうことは起こりえます。全体の工程を知って、明日の作業の段取りが頭に入っている監督ほど、目の前の工程を変更するのをためらうことがあるしれません。

ですから、立場の違う専門家が検査を行うことが重要になってくるのです。コンクリートは一度打設すると、時間とともに固まり、やり直すことはできません。そのまま固まって出来上がってしまえば、大きな地震がない限り、不良であることも表には出てこないかもしれません。仮に、被害があったとしても、不良なコンクリートとの因果関係の証明はほぼ不可能と思われます。

現代の建物は、正しく設計され、正しく施工されていれば、大きな地震でも倒壊の危険はほぼありません。そのためには、施工者と立場の違う専門家によるちょっとして、目配りを行うが必要になります。

設計と施工が別々である必要性は、こういうところにあるのです。