所得税の仕組み

所得税は、個人の一年間の所得(非課税所得を除く)から所得控除を引いた残りに税率をかけて決めます。

式にすると、

所得税額=(1年間の所得-所得控除)×税率

所得の種類

  1. 利子所得:源泉分離課税、所得税15%(復興特別所得税込み15.315%)、住民税5%
  2. 配当所得:総合課税だが、税金は受け取り時に源泉徴収される。所得税15%(復興特別所得税込み15.315%)、住民税5%
  3. 不動産所得:総合課税
  4. 事業所得:農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業などの事業から生ずる所得。
  5. 給与所得:その年の収入から給与所得控除額を引いた額。
  6. 退職所得
  7. 山林所得
  8. 譲渡所得
  9. 一時所得
  10. 雑所得:老齢基礎年金等の公的年金には所得控除

総合課税と分離課税

所得税は、分類ごとの所得金額を合算した総所得金額に対して課税されるのが原則(総合課税)ですが、一部の所得は他の所得と切り離して個別に税額を計算します(分離課税)。分離課税には、自分で税額を申告する申告分離課税と、給料から天引きされ、申告が不要な源泉分離課税があります。

  • 源泉分離課税:利子所得、配当所得、譲渡所得
  • 申告分離課税:山林所得、退職所得、譲渡所得(土地・建物・株式)、配当所得(上場株式等の配当金)

所得控除

  1. 雑損控除
  2. 医療費控除
  3. 社会保険料控除
  4. 小規模企業共済等掛金控除
  5. 生命保険料控除
  6. 地震保険料控除
  7. 寄付金控除
  8. 障害者控除
  9. 寡婦控除:合計所得500万円以下の寡婦に適用。27万円
  10. ひとり親控除:合計所得500万円以下のひとり親に適用。35万円
  11. 勤労学生控除
  12. 配偶者控除 所得900万円(給与所得のみ1,095万円)以下の方。38万円
  13. 配偶者特別控除
  14. 扶養控除
  15. 基礎控除:全ての方に適用、個人の合計所得2400万円以下は48万円

非課税所得

  • 障害者の少額の預貯金・公債等の利子
  • 障害年金・遺族年金(遺族基礎年金、遺族厚生年金)
  • 給与所得者の通勤手当(月額10万円まで)、出張費
  • 生活に必要な動産の譲渡による所得
  • 追加型証券投資信託の元本払戻金(特別分配金)
  • 損害賠償金、損害保険金
  • 国民健康保険、雇用・労災保険の保険給付
  • 雇用保険法にもとづいて支給される失業等給付
  • 宝くじの当選金

詳しくは、国税庁のホームページをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です