抗ウイルス対策 天然床材の4つの効果

天然リノリウムの床材を使った病院

コロナウィルスの蔓延による抗ウィルス対策がいろいろと紹介されています。

様々なウィルスや細菌の感染対策について、医療福祉施設では以前から対策を講じてきました。写真は、弊社が設計した総合病院の小児科部門のリフォームになります。ここに使っているのが天然リノリウムの床材。見た目は通常の床材とかわりません。

今回は、この床材の効果について是非知ってもらいたく投稿してみました。

特に私が得意分野とする医療福祉施設の設計では、院内感染を減らすために、以下のことを取り入れてきました。大きく分けて考えると、以下のような方法になるでしょうか。

  1. 昔から使われてきた感染対策に効果的な建材を活用する
  2. 先人が考えてきた工夫を取り入れる
  3. 最新の技術、建材を採用する
  4. 感染のメカニズムを理解し、新たに考える

今回は、「1.その中の昔から使われてきた感染対策に効果的な建材を活用する」の事例を紹介したいと思います。

天然リノリウムという素材はご存知でしょうか?全て天然素材から作られている昔からある床材です。使われている天然素材は、主に、亜麻仁(あまに)油、ジュート、木粉などです。他に色素や石灰岩、ロジンなどが入っています。

この中でも亜麻仁(アマニ)油に抗ウィルス効果があるとされていていて、一般財団法人 北里環境科学センターにて2016年に実施された試験では、ノロウイルスの不活化試験において、24時間後のノロウイルスが99.99999%不活化したとの結果がでています。

またA型インフルエンザウイルスの不活化試験でも同様の結果がでています。

今後は、コロナウイルスでも効果を検証していきたいとの話もあり(フォルボ)結果を待ちたいと思います。

抗ウイルスに加え、抗菌、脱臭、抗アレルギーの効果があるようです。

抗菌については、英国のアレルギー協会の認定を受けているようです。これは、日本ではあまり知られていませんが、ダイソンやレイコップなどの掃除機なども認定されていて、世界での評価が高くなる認証だそうです。

有限会社かなや設計 環境建築家 金谷直政

今考えたい災害の複合化と避難所の感染リスク

避難所が、決して安全ではないことを、コロナウィルスの被害から考えてみたいと思います。災害時に、多くの人たちが体育館などに集まり、床に寝泊まりすることは、

  • 狭い空間で話をしたり、くしゃみをすることで起こる飛沫感染。
  • 床に座って過ごすことによって、床に落ちた菌やウィルスを吸い込みやすくなることによる感染。
  • トイレのドアノブ、水栓などを大勢の人が触れることで起こる接触感染
  • 夏であれば、密閉空間でエアコンによる空気の対流から起こるエアロゾル感染
  • 冬であれば、やはり寒さのため換気を少なくするためにおこる空気感染

など、あらゆる感染の見本市のような状況が、起こることが想像されます。

群発する地震、迫りくる火災、暴風雨による水害から逃れ、命を守るために避難所に避難しますが、こういった行動は、決して望ましい避難行動ではありません。

災害が起こってからできることには限界があることは。人間の健康について想像してみるとわかりやすいでしょう。

普段から、大酒を飲み、たばこを吸い、暴飲暴食、運動不足などの不摂生な生活をしていれば、いつかは脳梗塞、心疾患、糖尿病などの生活習慣棒にかかります。そうなってから、病院に駆け込んでも手遅れなのです。健康を維持するためには病気になる前から予防する他ありません。対処療法ではなく予防医学が必要なのです。

災害に対しての予防医学は、耐震性があり、火災に強く、水害でも垂直避難ができるシェルターを用意することです。シェルターを用意するといっても、特別なものをつくるというわけではありません。

普段の住環境をシェルターとして整備しておくのです。住んでいるところ、働いているところに籠城することで、安全な避難が可能になるのです。

  • 耐震性については、新耐震基準以上の構造
  • 火災に対しては、準耐火構造以上になるよう建材を使う
  • 水害に対しては、ハザードマップの浸水高さ以上の階を設ける

という対応で可能だと思います。耐震性、耐火性については、建築基準法でも定められているので新築の建物では問題ないと思いますが、水害に対しては、法律で決められているわけではありません。

法律で決められていないから対策をしなくて良いということでは、暴飲暴食で平気な顔をして生きているのと同じです。自分だけではなく大切な家族の命を守るためには、法律で定められていることだけではダメなのです。

こういったことは非常に大切なことなのですが誰も教えてはくれません。東日本大震災の時も、原発がメルトダウンしたのは、水が原因でした。津波が、どの高さまで来るのかという簡単な備えについて、国や電力会社、大学の偉い先生方が、何もできなかったことを目の当たりにしたのは記憶に新しいと思います。

大切な家族の命を守るためには、考えられる災害に対して、あらかじめ備えておくという発想が必要なのではないでしょうか。

かなや設計 環境建築家 金谷直政

複合する災害から身を守ること

町内にマスクを配布

昨年は台風による被害が日本全国を脅かしました。特に台風19号は、首都東京を直撃し、全国で死者行方不明者40名という甚大な被害をもたらしました。

しかし、台風の被害起きる前は、南海トラフを震源とする巨大地震、または、関東周辺に今後30年以内に70%の確率で起こる関東大震災、等の地震による防災対策に躍起でした。

そして、今年は、今までとは全く違ったコロナウィルスによる災害?これは災害と言えるのか私自身わかりませんが、外部から襲ってくる脅威ということでは災害と言ってもいいのかもしれません。

こういった災害は、起こること自体が稀なため、複数の災害が同時に起こることはまず無いという前提で、防災対策を考えられています。巨大地震と台風が同時に起こることはほぼないということです。

しかし、現在猛威を振るっているコロナウィルスについては、社会を構成する私たち人間の中に潜んでいたものが、密集した環境で過ごすことで一気に勢力を増し、大きな災害となることから、いままで警戒していた災害とは全く違った供えが必要となります。地震、台風などの災害に備え避難をした避難先が感染を促進する場所になりうるのです。

前回のブログ「台風19号(2019年)、墨田区京島の避難の様子」で避難の様子を書きましたが、250人が避難した近くの小学校の体育館では、コロナ禍では推奨されない「三密」状態が生まれていました。

非常時だから仕方がない、ということも言えるのかもしれませんが、毎年、非常事態が起こるご時世、避難することが恒例行事になりつつあります。警戒レベル3でも予防的に非難することが推奨され、命を守るために密集することがしばしば起こりそうです。

しかし、命を守るために避難所に密集することで、ウィルスへの感染リスクが高まることを考えると、避難の頻度も最小限にすることを本気で考えなければならないのではないでしょうか?

台風19号による死者行方不明者、40人に対して、コロナウィルスによる死者は、既にその数十倍にもなっています。

発生した災害に対処療法的に、対策を取ることではなく、避難所での感染拡大をいかに防ぐか考えなければなりません。

2020.6.8

かなや設計 環境建築家 金谷直政

台風19号(2019年)、墨田区京島での避難の様子

避難所の様子(2019年_墨田区)

昨年(2019年)の台風19号の際には、各地で避難勧告が発令されました。

私の住む墨田区では、2019年10月12日12時55分に警戒レベル3が、そして、約6時間後の18時40分には警戒レベル4の避難勧告が発令されました。

警戒レベル3、4とはどういったものなのでしょうか?

「警戒レベル3」は、高齢者等の避難に時間を要する人は避難。

「警戒レベル4」は、全員が安全な場所へ避難。

因みに「警戒レベル5」は既に災害が発生している状況になります。

「警戒レベル」チラシ(内閣府・消防庁)

「警戒レベル3」が発令されたときには、まだ、雨もさほど降っておらず、風もそれほど強くありませんでした。

私の住む町会を含む地域では、近くの小学校が避難所として開設されましたが、防災無線の音が不明瞭で、内容が聞き取れなかったため、町会の役員が、町会全戸に対して、対面か、インターホンで、警戒レベルの説明と、避難所が開設されたことを伝えて回りました。

ハザードマップでは、この地域は、地面から3~5mの範囲は水没する地域となっています。5mまで水没するということは、通常の2階建ての家であれば、溺れてしまうことになります。

あたりは、木造の古い家が密集している木密地域と言われ、2階建てのの家が大半で、そこに住んでいるのは高齢者が多くなっています。

緊急事態なので、町会費を払っている人も、払っていない人に対しても、アナウンスして回りました。

暴風雨を予感させるような強めの風が吹く中、今まで見たこともない住民も不安そうにドアを開け、「どうしたら良いでしょう?」と顔を出してきました。

また、後で、近所の方に聞いてわかったことですが、訪ねて回った家の中には、住んでいるはずなのに返答がない家もありました。その家は、電動車いすを使ってくらしている高齢の男性が住んでいるのですが、たぶん、もう死を覚悟して家の奥であきらめていたのではないでしょうか?

その後、近くの小学校には約250人が避難をしましたが、レベル4の避難勧告が出たこともあり、地域の住人が大勢詰めかけ、避難所の収容人数がいっぱいになったことから、地域の防災士が、区に進言して、近くの小学校も避難所として開放されました。

幸いにも台風の勢いが弱まったことから日をまたいだあたりから避難した人も自宅に戻り、翌朝まで避難所で過ごした方は十数人でした。

今回は、墨田区での被害は大きくありませんでしたが、全国での被害は甚大でした。「観測史上初めて」とか、「何十年に一度の被害」が、一年のうちに何度も起きるという異常事態が毎年世界各地で起こり始めるのが当たり前になっています。

「未知の災害に対して、政府や国際機関が、予め対応策を取ってくれる」というのは、通用しなくなってきています。それは、現在進行中のコロナ禍を目の当たりにすることで、誰の目にも明らかになったと思います。

私達は、未知の災害に対して、自分の頭で考えて、一人ひとりが対策を考えなければならないのではないでしょうか。

2020.6.8

かなや設計 環境建築家 金谷直政

ステイホーム応援!墨田区京島三丁目限定「キラキラおつかい」

「宅配」ではなく「おつかい」

ステイホームが長びいていますが、地元の好きなものを届けてもらう買い物代行「キラキラおつかい」は、いかがでしょう?

この試み、実は、コロナウィルスの影響の前から、地域の商店街の物を、地域の人に届けることはできないだろうか?ということをずっと前から考えていたのをこの機会に試みたものです。

私が住んでいる墨田区京島には、大正の末から続いてて、今も夕飯時などは買い物客で活気がでてくるような地元の商店街があるんです。自分がここに住んでいるのもこの商店街が気に入っているからだといってもいいくらいの魅力があるんです。

そんな、地域の財産ともいえる商店街、いつまでも賑やかで残っていって欲しいとズーっと思っています。

自分の楽しみ方を紹介すると、お気に入りの総菜やさんの総菜を買って、肴の刺身やお酒を買って、デザートのシャーベットを買って、自宅で軽く飲んだり、家でちょっとした宴会をするのが楽しいんです。

昨年は、200人近い宴会のアルコール、食材のほとんどを地元の商店で調達することができました。ほんともう、これはちょっとしたケータリングサービスの規模ですよね。しかもとてもリーズナブルに(^o^)

こういう楽しみをFAX一枚、もしくはスマホでオーダーするだけで実現できる素敵な仕組みを目指しています。

そんな、楽しみかたをもっと手軽に、この街を知らない方にも楽しんでもらいたいと思って「キラキラおつかい」を始めることにしました。

エリアは、京島三丁目の中にあるお店の物を買って、京島三丁目に住んでいる方に届けるというものです。

おつかいの流れを下記におきます。関心のある方は、おつかいをお使い下さい。

かなや設計 環境建築家 金谷直政

DIYでステイホーム 壁幅ちょうどの棚

壁の幅いっぱいの棚

生活しているとて少しづつ床に物が増えます。歩きにくくなってきたので棚を作ることにしました。

歩きにくくなってきた様子

まず、図面を書いて、必要な部材を確認。基本的に、あまり手間はかけないで作る方法を考えます。図面と言っても自分がわかれば良いのでかなり適当に見えます(^-^;

やはりまずは設計から

部材が決まったら、近くのホームセンターに買い出しに向かいます。ホームセンターで部材探している時はとても楽しい時間です♪そもそもホームセンターが好きなのかもしれません。おしゃれな店やしゃれたバーよりも好きかもしれません。

カートに載せてカットサービスでカットをお願いします。ワンカット50円ですので、カットサービス数を少なくする木取りを考え、メモをおじさんに渡します。

カットをお願いすると日曜大工の負担がとても減ります。大きな板を運んで、作業場所を確保し、なれない手付きで丸鋸を使うことに比べれば、カットサービスを使うことで、日曜大工のハードルは格段に下がります。

部材を一式わカートに載せます
熟練のおじさんとカットの機械

あっという間に、正確な寸法に切ってくれます。

材料一式

さて、いよいよ、組み立てを始めますが、棚受けレールを壁に取り付けるにあたり、下地を探します。下地とは、壁のボードを留めてある部材です。ボードの下なので見えません。ここで道具がお出ましです。

壁内センサー

ます紹介するのは「壁内センサー」です。壁の下の木材、金属等を感知します。大まかな位置はわかりますが、必ずしも正確ではありません。

下地探し

「壁内センサー」で、大まかな位置を確認した後、正確な位置を確認するために、やはりコレ「下地さがし」で確認です。かんたんに言うと針を壁に針を刺して、下地の位置を確認するという原始的な道具です。原始的なだけに間違いがありません(^o^)

下地は通常、壁の下から上まで同じ場所にありますので床から野菜じ高さの部分を横に確認すると壁全体のしたの位置がわかります。このとき注意するのが、コンセントやスイッチ等の上下は配線があるので気をつけなければなりません。

下地の上に棚受け金物を留める

下地の位置が分かればあとは簡単。レールをビスで留めます。

完成

あとは、棚板の受け金物ををつけて板を載せて完成。思い立ってから、2時間で完成の簡単日曜大工でした。

使った道具

使った道具は、写真のようなもの、壁の「下地探し」、あると重宝しますので、一家に一つ備えておくことをおススメします。

今回の棚は総額11,343円(税込)でした。

かなや設計 環境建築家 金谷直政

ドアノブのウィルス量を99.6%減

ドアノブに貼った接触感染対策テープ

住環境整備から考えるコロナウイルス対策。私達の生活の中で接触感染を減らす方法は、基本的には手指の消毒です。

外から帰ったら石鹸をつけて正しい手洗い法に則ってを洗うことで、感染リスクを減らすことができます。

しかし、自分で、手指の消毒を心がけていても、思わぬ来客があり、入り口のドアノブなどが汚染されることもありえます。

ウィルスは金属の表面で2〜3日も生存し続けているとの報告もあり、多くのドアノブがステンレスやアルミなどの金属製であることを考えると、気軽にドアノブに触れることもためらわれます。

殺菌に有効な次亜塩素酸ナトリムで清拭することも考えられますが、次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるため、清拭したあと水拭きする手間がかかるので、現実的な対応とは言えません。

では、ドアノブの接触感染対策、どうすればよいのでしょうか?

自動ドアなど接触せずに使えるドアが理想ですが、今あるドアを自動化することもできません。いろいろ探してみたところ、関西ペイントから「接触感染対策テープ」という製品が出ています。これは、テープ状のシートに漆喰を練り込んだものです。

漆喰は消石灰を原料しているため高い殺菌効果があります。消石灰は、鳥インフルエンザが発生した場合、白い粉を撒いている映像を見たことがあると思いますが、消毒剤として、よく使われているもので、ウィルスへの消毒効果も認められているものです。

鳥インフルエンザのウイルス量を測定した結果、30分で99.6%のウイルスが減少しているという結果だったようです。

今のところ、ウィルス対策の切り札というものはありませんが、こういった小さな対策の積み重ねが、感染のリスクを減らしていくのではないかと思い、紹介いたします。

かなや設計 環境建築家 金谷直政