感染対策と節水に効果大!導入した方が得な設備(^o^)

手洗いは感染対策の基本であり、手指の消毒に手洗いが重要であることは、以前、ウイルスを0.001%にする方法にも書きました。正しい方法で手指手首を洗うことでウィルスを限りなく0にすることは可能ということでした。

消毒用アルコールなど特別な薬剤を使わなくても良いので、日常の中の感染防止対策としてとても有効であることは、専門家も認め、誰もが簡単に実行することができる行動です。

でも、ここで一つ気になることがあります。せっかく手指を洗って、手指からウィルスをなくすことができても、水を止めるのに、ハンドルに触らなくてはなりません。

このハンドルは、手を洗う前に手で触って水を出したハンドルです。ということは、このハンドルにウィルスが付いている可能性があります。そもそも手を洗うというのは、手指についたウィルスを消毒するためにやっている行為なのですから、洗う前にはウィルスが付いていることが前提で、手洗いをしているわけです。

そういうわけなので、手指をきれいにした後、どうやって安全に水を止めれば良いのかということが手洗いが重要であると同じくらいに重要なのではないでしょうか?

よく見かけるのは、かまわずハンドルを触って止める行為ですがこれでは折角消毒したのに台無しです。次に手の甲で止める人も見かけます。指の先にはウィルスは付きませんが、手の甲で鼻を触ると感染する可能性があります。

安全に水を止めるには、ハンドルに石けんをつけて洗って、ハンドルを消毒する必要がありますが、そんなことをしている人は見たこともありませんし、もし、そんなことをしたら、カウンターが水浸しになり別の問題が出てきそうです。

国立感染症研究所では、新型インフルエンザ対策構造計画として、「対策行動計画」の29ページに「手動給水であればハンドル自体も一緒に洗うことが望ましい・・・」さらに「・・・洗った後はペーパータオルで水分を十分にふき取ることも重要・・・水道ハンドルを洗わない場合は、手を吹き終わったペーパータオルを用いて締める。素手で閉めることはしない。」と書いています。

そうなると手を触れずに水を出したり止めたりできる自動水栓をつけるのが有効な手段ということになります。

初めから自動水栓をつけていれば問題ないですが、これから自動水栓をつけるとなると、工事費を含めて混合水栓の場合で5万円以上はかかると思います。単水栓で3万円ぐらいでしょうか。

手軽に自動水栓にする方法として、後付けの自動水栓をつける方法があります。今回、写真にあるような後付けの自動水栓は、様々な吐水口のタイプにあわせてつけることができるようです。

こういったタイプの後付け式の自動水栓であれば、混合水栓の場合でも、1万円程度でつけることができます。

自動水栓のメリットは、感染予防だけではなく、節水効果もあります。手をかざすと水が出て手を離すと水が止まるので、水が出ている時間が大幅に減ることになります。今回設置した「ピタップ」という製品では、年間約31トンの節水効果があるとうたわれています。

経済性と感染症対策を考えると是非設置したい設備です。

かなや設計 環境建築家 金谷直政