トーチョーマーキングシステムズ株式会社 八街工場
企業理念を形にしたスマートファクトリー東京彫刻工業株式会社
施主は1919年に創設の刻印機メーカー。現在、広く海外にも事業展開しており、2023年に東京都墨田区にあった本社事務所と工場を、千葉県八街市に統合移転した。新たな製造拠点の敷地選定から参加し、開発行為の要否の判定を関係機関と調整。プロジェクトがスムーズに進行するようお手伝いさせていただきました。新工場はピーナッツ畑に面した鉄骨造2階建てで、延べ床面積は1091.47㎡、工場の従業員は約30人。シルバーの外壁に、畑に面した大きなガラスを設け、周囲に工場特有の圧迫感を与えないよう配慮した。機械が並ぶ工場内には、全面ガラス張りの事務所棟を配置。構造的に工場部分とは独立しており、1階は事務所、2階はミーティングルームとなっている。また、事務所棟は直接外気に面する壁が無い為、外気の熱負荷が軽減され、開放性と快適性の両立を可能とした。広い屋根には約60kwの太陽光パネルを設置し、給排水は井戸と浄化槽を使用することで、電力と合わせて建物のオフグリッド化を実現し、近年増加する自然災害にも強い建物となっている。ものづくりの町、墨田区で創業した精密機械メーカーの工場移転です。
建物のエネルギーマネジメントとして、工場でありながら外壁・開口部・換気等、費用対効果の高い省エネ性能を持った建物としました。また、60Kwhの太陽光発電を設置、創エネによる電力を自家消費することで、エネルギーコストを抑える計画としています。
- 建設地 :千葉県八街市
- 構造規模:鉄骨造地上2階建て
- 敷地面積:2,743.13㎡(829.79坪)
- 建築面積:1,035.79㎡(313.32坪)
- 延べ面積:1,091.47㎡(330.16坪)
- 単 価:21.23万円/㎡(70.20万円/坪)
- 竣 工:2023年
〈周辺環境に配慮した外観〉 視界の開けた畑側には大きなガラス面がある。清潔感のある外観を意識し、敷地内には芝生を植えることで、周辺環境に威圧感や閉塞感を与えないよう気を配った。南東のポーチ(建物入口)は、工場の搬出口も兼ねており、トラックが出入りできるように庇を高くしてある為、従業員や来客者にとっても、開放的なエントランスとして機能する。




建物に入ってまっすぐ伸びる通路は、建物内に風景と光を取り込みながら、外部との緩衝空間となることで、応接室やトイレ等の熱負荷を軽減する役割を担っている。

ホールや応接室には、工場側に大きな窓を設け、来客時に工場がショールームのように見えるようにした。


建物南西の角には畑を見渡せる食堂と、デッキを設置し、従業員が昼食や休憩時に畑を眺めながらくつろぐことができる。

工場は、見通しの良い開放的な空間という施主からの要望があり、機械が並ぶ約700㎡の工場内に、全面ガラス張りの事務所棟を配置した。事務所棟は構造的に独立しており、1階は事務所、2階はミーティングルームとなっている。事務所と工場はこれまで、別々の空間にあったが、新工場で一体的な空間となったことで、業務が効率化されるだけでなく、従業員同士のコミュニケーションも増加する。さらに事務所棟は直接外気に面する壁が無く、外気の熱負荷が軽減されることにより、24時間安定した室内環境を維持できる。また、工場空間も屋根、外壁等に十分な断熱を施し、換気は全熱交換式を採用するなど、温熱環境に十分配慮することで、工場全体で開放性と快適性の両立を可能とした。緑を基調にした落ち着いた内装の工場は、配線類は全て上部のケーブルラックに設置し、床にはコンセントや段差が無い為、機械のレイアウト変更などにも柔軟に対応可能である。








〈建物のオフグリッド化〉 広い屋根には約60kwの太陽光パネルを設置し、日中は発電された電力のみで工場全体の消費をまかなうことが可能である。また、給排水は井戸と浄化槽を使用しており、電力と合わせて建物のオフグリッド化(インフラに接続されていない)を実現し、近年増加する自然災害にも強い建物となっている。

