生き伸びる力/resilience

昨年(2019年)、レジリエント東京というシンポジウムがありました。内容は、

多発する自然災害、人口減少、高齢化、インフラや建築の老朽化により被害が拡大し対応が困難になっている中、真にレジリエントな社会づくり、地域づくりが求められているというものでした。

「レジリエントな社会」とは自然の驚異に屈しない「抵抗力」と、素早くもとに戻れる「回復力」を兼ね備えたしなやかなまち、人、しくみを持った社会。だそうです。

私にとって、レジリエントという聞きなれない言葉でしたが、想定を超える災害などの脅威や年金制度の不備に対して、意外と脆弱な我々の社会の仕組み見えてくるばかりであることを考えると、日ごろからレジリエントという視点で予防的に、さらに建設的に備えをしておく必要性を感じました。

これを書いている今、2020年4月26日は、コロナウィルスにより世界が震撼し、日本は緊急事態宣言が発表されている状況です。外出もままならず家に籠ることを政府から要請され町は静かなようですが、目に見えないウィルスの感染に怯え、いづれくる経済的なパニックに恐れる日々を過ごしています。

漠とした不安に脅かされるばかりではなく、想像できない脅威に対して、あらかじめ対応できる強靭な対策の必要性を強く感じます。

ここでは、以下の三つの視点からレジリエントなまち、人、しくみを考えていきたいと思います。

まちや建物のレジリエント「防災」

人に対するレジリエント「住環境整備」

お金に対するレジリエント「ファイナンス」