ちょい旅 裏磐梯グランデコスキーリゾート

2023.2.5〜2023.2.7

毎年恒例のスキー合宿、今年も行ってきました。去年は、今まで10回以上行っているたかつえスキー場ではなく。裏磐梯のグランデコスキーリゾートへ行ってきました。ここは東急グループが運営するスキー場で、東急ホテルがゲレンデに隣接して建っている。コースの長さは最長で4000m、標高差は1010mから1590mと、580mである。

スキー場は、どこに行くかは毎年悩むところである。我が家のある墨田区だと東武線を使って会津方面というのが常だった。東武線が会津の野岩鉄道(やがんてつどう)に乗り入れているため、北千住で特急リバティに乗り換えると会津尾瀬登山口まで乗り換えなしで着くと、駅に迎えにきているシャトルバスに予約なしで乗ってすぐスキー場なのである。今回、期せずして、今まで行っていたたかつえスキー場の良かった点ばかりが見えてきて、道中、たかつえを懐かしむ話ばかりしていた。

まずは、家を出て、近くのバス停に迎う、乗り換えなしで上野駅まで行けるのと、朝早いため、朝食を上野のかっこ「つるや」で食べるためである。上野駅のバス停で降りると、歩いて20秒のところにつるやがある。

上野駅発には利用するつるや

つるやで朝食をすますと、横断歩道を渡るともうすぐ上野駅である。上野駅は、東北へとつながるターミナル駅である。列車の発着点となっており列車が行き止まり式のホーム「東端式(とうたんしき)ホーム」があるのが特徴である。欧米の大都市では各方面に向かうターミナル駅があるが、東京にはあまり見られない。上野が数少ないターミナル駅の様子を残しているのがこの中央改札になるだろうか?写真の改札を抜けると東北方面の行き止まり式のホームが並んでいる。私が学生の頃は帰省の際は、ここから急行八甲田に乗って青森に向かったのを思い出す。頭の中には「上野発の夜行列車降りた時から~♪」の歌が繰り返す。

東端式ホームは多くの線路を囲うように大空間を有していることから、コンコースは広く天井が高いことが多い、そのため、建築的にも魅力的な大空間となる。パリのオルセー美術館などは、1900年のパリ万博の開催にあわせて建設されたターミナル駅であったものを美術館として再利用している

北へ向かう列車に乗るとき人は文人になる

7:45上野発の新幹線にのり郡山までの1時間11分はあっという間に感じられるのは、新幹線好きの世代だからだろうか?

郡山で在来線に乗りかえる。郡山はほとんど雪はなかったが、山側へ列車が進むにつれ積雪が増え、ふと外を見るとすっかり雪国になっている。44分でJR猪苗代駅に到着。

読んでいる本からふと目を上げるといつの間にか、すっかり雪国!

JR猪苗代駅には、野口英世の等身大のパネルがあった。野口英世は、近くの猪苗代町出身の誰もが知る偉人であるが、実際何をやったかは、私自身良く知らなかった。子供のころ黄熱病の研究をした医者ということだったと記憶しているが、黄熱病に関する研究は間違いであったことが現代では定説らしい、ただ、細菌学者としては数多くの実績があり、ノベール賞に3度もノミネートされた偉人であることには変わらないようである。

偉人と一緒に写真を撮ると自分も偉人になれるのではという、わずかばかりの希望をもって自撮りです。

さて、猪苗代駅からスキー場からのシャトルバルに乗ること30分程で、目的のスキー場グランデコスノーリゾートに到着。ここは、開業が1992年、まさにバブル真っ盛りの時に計画され完成したスキーリゾートなのでしょう。わが国の多くの施設がバブルの時の遺産であることを実感します。いい意味で。

グランデコスノーリゾート・センターハウス

バブル時に計画的につくられたスキー場であることから、来訪者を迎えるセンターハウスがゲートとなっている。野沢温泉のように様々な施設が建って賑わいがあるスキー場とは対照的です。

スキー場は、吾妻連峰の西端に位置する標高1982mの西大巓(にしだいてん)の南側山麓に広がる。ゴンドラが1本、クワッドリフトが4本のスキー場である。ゴンドラとクワッドリフトを乗りついで山頂まで行くと、約4000mのロングコースが楽しむことができる。

標高1590mの最上部の雪質は神雪

一日目は、滑りはじめが12時頃、リフト終了までの16時まで、間に食事をして4時間滑りました。今年のスノボ合宿一日目は去年の勘を取り戻すように滑りました。

スキー場お楽しみの一つが食事なのだが、楽しみでもあり、ガッカリでもある。スキー場でも海水浴でも遊びに行った先の食事はいろんな意味で、がっかりさせられることが多い。だがしかし、ここの料理の質は高かった。同時にお値段も高かったのだが、、、一日目は地元喜多方ラーメンの名店が監修したという喜多方ラーメン1000円なり。やる気のないパートさんのやる気のない湯切りが印象的であった。

センターハウスのメニュー

さあ一日目を足慣らしでまったり過ごし、ホテルへ向かうのだが、これがややこしい、ここからまた、バスでホテルに移動しなければならないのだ。たかつえの時は、ゲレンデ直結でホテルだったのだが、このスキー場に直結するホテルは裏磐梯グランデコ東急ホテルのみ、今回申し込んだビッグホリデーのツアーの宿泊は違うホテルであった。この立地を事前に理解していれば、こちらのホテルの方が断然便利である。しかも宿泊期間中リフト券付き、ゴンドラも優先乗車とのこと、さすが東急!「東急による東急のための東急のスキーリゾート」であると言えよう。

我々の宿泊は裏磐梯レイクリゾートホテル。こちらも予約サイトではすこぶる高級感、高揚感が上がる写真が出ていたため、つい予約してしまった。500円/人のバスに乗り、こじんまりしたペンションや廃ホテル、外壁の汚れから古さを感じるホテルなどを眺めながら40分。実際に到着してみると、いきなり今までの建物群とは趣の違う建物が出現したではないか!

外観は、エントランス部分が奥にあり、その両翼の客室部分は手前になってるので、正面から見ると、エントランスに向かって消失点があるようにパースが利いている。通常の建物は、正面から両脇に消失点があるのとは反対なので妙な感じがする、10年ほど前の夏にこの辺りに車で来た時に見かけたことを思い出した。

今回一緒に来た14歳の三男がまだ一歳程度だったので、もう12年以上前になる。その割には、あまり古い感じがしないのは、しっかり管理されていることと、寒冷地における設計がしっかりしていいることもあるのだろう。

吹き抜けのあるロビーの床と壁は大理石

裏磐梯は、福島県北部にある磐梯山、安達太良山、吾妻山に囲まれた高原で、山や森、湖など自然に恵まれたエリアで、春は桜や新緑、夏は避暑、秋は紅葉、冬はスキーリゾートと季節ごとに多くのアクティビティを楽しめる地域であることから、リゾートホテルやペンションが多数立地している。

象徴的な外観

部屋は間口もゆったり取られており、窓下に温風の吹き出し口があり、寒さを感じずに快適に過ごすことができた。こういう空間は、デザインももちろん、空調や断熱への配慮があることが大切である。そのおかげが、結露やカビなどの跡も見られずキレイであった。

窓の外は林ごしに湖

食事は朝夕ともバイキング。

このホテル自体は、やはりバブルの時に開業したホテルであったが、そののち何度かの経営権の移転を繰り返し、2015年には「星野リゾート裏磐梯ホテル」から現在の「裏磐梯レイクリゾート」としてリニューアルし、現在は株式会社ベルーナ(本社:埼玉県上尾市)の子会社ネコマホテル株式会社が運営している。客室数324室の裏磐梯エリア最大級のホテルである。

ホテル宿泊のもう一つの楽しみは温泉。日本には温泉があるから日本人で良かったとさえ思う。円弧上の浴室は窓の外に湖が見える。季節は冬であったので、大きな屋根の軒先には立派なつららがびっしりできていた。設計者はつららができるように設計しているのではないかと思うほどの立派なつららであった。露天風呂もすこぶる心地よかったが写真を撮ることはできなかった。

行ったときは窓の外につららがびっしり
ぬるめのお湯と凍った湖面を渡る風が心地よい

ホテルのでは、他にもビリヤード、バー、カラオケ、卓球などが楽しむことができる。

バーに併設のビリヤードスペース

ホテルで英気を養って翌日は、朝から最終まで滑りました。ただ、ホテルからスキー場に向かうバスは8:00発と10:15の二本のみ、中間の瓶が欲しいところであるが、この二便さえ、今後あるかどうか疑わしい。なぜなら、このバス、利用客がほぼいない、10:15の便に乗ったが、我々の他に乗客はいない。大型バスのを乗っ取ったような不思議な感覚だった。合計4回乗った内2回が占拠状態であった。

乗客は我々一行3名のみの贅沢
一日目のGPSによる距離。リフトやゴンドラに乗っているので滑ったのはこの半分位

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